車中泊だからできた。鍵掛峠・木谷沢渓流・ひまわり畑リベンジと吉和SAの夜【2026年お盆の旅/後編】

旅
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こんにちは!キャンピングカー歴約8年。愛車のキャン太との暮らしを楽しんでいる50代夫婦です。

前回は、真夏の大山で2泊した話を書きました。涼しさには大満足だったのですが、心残りが2つ残りました。

ひとつは、土砂崩れの通行止めでたどり着けなかった鍵掛峠と木谷沢渓流。もうひとつは、工場見学の時間が迫って、後ろ髪をひかれながらあとにしたひまわり畑です。

翌日、その両方にもう一度行きました。

この記事では、リベンジを果たした4日目と、8月なのに布団が必要だった吉和SAでの車中泊をお話しします。

朝食は大山を眺めながら

車中泊した県営大山駐車場で、大山を眺めながら朝食にしました。開けていた窓から涼しげな風が入り、真夏とは思えない快適さです。食パンをキャン太でトースト。そして、前日に道の駅 風の家で買った蒜山高原のヨーグルトを添えていただきました。

キャンピングカーの車内でトーストを焼いているところ
キャン太でトースト。4日目の朝ごはんです
車内のテーブルに並んだトーストとヨーグルトの朝食
前日に道の駅 風の家で買った蒜山高原のヨーグルトを添えて

出発の準備を整え、県営大山駐車場を出たのが8時すぎ。前日は通行止めだった道、今日は走れるはずです。

鍵掛峠。振り返ったら、山頂に雲がかかっていました

峠に着いたのは8時半ごろ。空はよく晴れていて、期待しながら車を降りました。

しかし、振り返ると、大山の山頂には見事に雲。

鍵掛峠には過去に数回立ち寄っていますが、雲のかかっていない大山を見られたのは1度だけ。ほかの場所から晴れた大山がくっきり見えていても、峠まで来ると頂上には雲、ということもしばしばありました。今朝は朝食のときにくっきりと大山が見えていたので、今日こそはと期待していました。

しばらく見上げて待ちましたが、雲が動く気配はありません。10分ほどで切り上げて、木谷沢渓流へ向かいました。

早い時間だったので、車は3〜4台、人も6〜7人ほど。駐車もすぐにできました。景色は逃しましたが、観光客がまだ少ない静けさは朝いちならでは。

鍵掛峠から見た大山。山頂に雲がかかっている
振り返ると、山頂に見事に雲。10分待っても晴れませんでした

木谷沢渓流は、9時前だと貸切になりました

鍵掛峠から数分のところにある木谷沢渓流。駐車場から遊歩道を1〜2分歩くと、もう渓流です。

林の中なので、ひんやりして少し薄暗い。そこに木々のすきまから光が差し込むと、苔も葉も川の水もキラキラしています。サントリー天然水 奥大山のCMのロケ地になったのも納得の場所でした。

着いたときは、先客のご夫婦が1組だけ。入れ違いで帰られたので、そのあとはしばらく私たち2人きりでした。

貸切の渓流。ぜいたくな気分です。

そのおかげで、前回は気づかなかった奥にも道が続いていることに気づきました。林の中に2人だけ。奥へ行くほど、正直なところ少し怖くもありました。ですが、ゆっくり朝の静かな渓流を貸し切りで楽しむことができました。

木谷沢渓流の流れと苔むした岩
木谷沢渓流。木々のすきまから光が差し込みます
木谷沢渓流の水面に映り込む木々
水面が鏡のようでした

ひるぜんワイナリーで、試飲の飲み比べを楽しむ

ひるぜんワイナリーの外観
ひるぜんワイナリー

鳥取県の大山から岡山県の蒜山へ移動。

ひるぜんワイナリーへ。ここでお昼を食べるつもりでいました。

ところが、その日はピザなどの食事はやっていないとのこと。

「えっ…」

となりましたが、試飲コーナーで、店員さんが数種類のワインを注いでくれました。味や産地を事細かに説明してくれるので、楽しく飲み比べできます。

運転手の夫は、飲みたそうにしていましたが、説明を聞きながら、横で匂いを嗅ぐだけ。

いちばんおいしかったアイスワインを1本買って、お店を出ました。特別な時に家で飲みたいと思います。

ひるぜんワイナリーの試飲コーナーに並ぶワイン
赤、白、ロゼ、アイスワインなど数種類ずつ試飲をしつつ説明してもらいました

粋呑房のいのしし餃子は、しつこくない味でした

お昼は、夫のリクエストで粋呑房へ。ヒルゼン高原センター・ジョイフルパークの真ん前にあるお店です。

粋呑房の外観とのれん
ヒルゼン高原センター・ジョイフルパークの真ん前にあります

以前ここで食べたときは、かなり並びました。今回は開店と同時に入ったので1組目。席も自由に選べました。前日のランチ難民と、そばの館で並んだ経験が生きています。

いのしし餃子は、ジビエと聞いて身構えるような味ではありませんでした。さっぱりしていて、にんにくも控えめ。いくつでも食べられます。

2人で1皿を頼みましたが、食べ終わってから「1人1皿でもよかったな」と一人心の中で呟いていました。

粋呑房のいのしし餃子
いのしし餃子。2人で1皿では足りないくらいでした

蒜山やきそばと蒜山おこわもいただきました。

蒜山おこわと味噌汁、小鉢が並んだ膳。奥に蒜山やきそば
こちらは蒜山おこわの膳。奥に見えているのが蒜山やきそばです

ひまわり畑リベンジ。今度はたっぷり眺めました

ランチを食べ終わって、そこから数分。道の駅 風の家に着いたのが11時半過ぎ。満開のひまわり畑を目の前にして、前日、時間に追われてあとにした場所です。

今回は急ぐ用事がありません。ひまわり畑を歩きながら各所で写真を撮ったり、ただ眺めたり、気づけば12時を過ぎていました。

去年、別の場所へひまわり畑を見に行ったとき、すでに、旬を過ぎて、大きくうなだれたひまわりが並んでいて残念な思いをしました。しかし、今年は思いがけず、いちばんの見ごろを見ることができました。

「リベンジできてよかったね」

「きれいだね〜」

前日からのリベンジと、去年からのリベンジ。二重のリベンジを果たすことができました。

まわりでは、家族連れやカップルがひまわり畑をバックに記念撮影をしています。ほのぼのとした空気が流れていました。

満開のひまわりのアップ
満開のひまわり。前日のリベンジです

パン工房ホームで、翌朝の食パンを調達しました

翌朝のパンを購入しようと、検索すると「食パンがおいしい」という口コミのお店を発見。道の駅から数分のところにある「パン工房ホーム」さんへ向かいます。

ところが、店内に食パンが並んでいません。

「え、売り切れ…?」

思いきって店員さんに聞いてみたところ、奥から出してきてくださいました。しかも、希望の厚さにスライスまでしてもらえます。

あとで写真を見返して、理由が分かりました。入口に「食パンの焼き上がりは12時頃になります」と貼り紙があったのです。着いたのは12時すぎ。売り切れではなく、焼きあがったばかりでした。

聞かずに帰らなくてよかった。

パン工房ホームの店舗と買った食パン
パン工房ホーム。奥から出してきてもらった食パンです

三次もののけミュージアムと君田温泉に寄り道しました

昼過ぎに蒜山インターから高速に乗り三次へ。

この日の寝床は吉和SAと決めていました。ただ、まだ夜までに時間があります。途中で立ち寄れる観光地と温泉を探して決めたのが、この2か所でした。

大人でも楽しめた、三次もののけミュージアム

三次もののけミュージアムの入口
三次もののけミュージアムの入口

正式名称は湯本豪一記念日本妖怪博物館。妖怪の資料を集めた博物館です。

妖怪の歴史、各地に伝わる伝承、目撃談なども面白くて、大人でも十分に楽しめました。

妖怪と記念撮影ができるブースもあって、撮った画像はLINEで送ってもらえます。

チームラボとコラボした体験型のコーナー「妖怪遊園地」は、子供たちに人気で盛り上がっていました。

滞在は1時間ほど。観覧料は大人1,000円です。

妖怪の展示
見たことのある妖怪も、初めて見る妖怪も。妖怪ごとに解説があり、大人でも十分楽しめる博物館です。
細川邸の異獣の展示
細川邸に現れた異獣。「ほんとうにこんな獣が現れたのか?」と疑問に思う外見の獣も多々あり…
出口にある妖怪の展示
河童ですね(笑)。出口で見送ってくれました

君田温泉 森の泉は、混んでいたのに狭く感じませんでした

道の駅 ふぉレスト君田に併設された温泉です。

お盆時期だったからか館内は混んでいました。それでも浴室が広く、内湯と露天に分かれているので、人の多さを感じません。

泉質は重曹泉。入浴料は800円でした。

帰ってから知ったのですが、ここにはRVパークが14台分もあって、温泉に入ってそのまま泊まれる場所でした。パン屋さんも併設されているのもわが家好みです。

今回知ったので、次に来たらここに泊るのもありだと思いました。

吉和SAで車中泊。8月なのに、布団を肩までかけました

三次インターから有料区間に入ったのが19時20分。

ここから吉和SAまでは、いつもならそれほどかかりません。ところが雨が本降りになり、いつも以上にゆっくり走ります。思った以上に時間がかかり、到着したのは20時40分ごろでした。

吉和SAに到着して、車を降りるころには、雨はやんでいました。

車中泊の車は、思っていたより少なめでした

お盆のサービスエリアなので混んでいるだろうと思っていましたが、車中泊の車は数台。トラックも2〜3台ほどでした。

アイドリング音も気にならず、静かな夜でした。

吉和SAの駐車場に停まるキャンピングカー
翌朝の吉和SA。車中泊の車は数台だけでした

夜中の2時ごろ、寒くて目が覚めました

吉和SAは、中国自動車道でいちばん標高の高いサービスエリア。標高は650m。夫がそれを調べてきてから、夏に高速で車中泊するときはここを選ぶようになりました。

この日、寒さで目が覚めました。時計は2時ごろ。

寝る前に外の空気を取り込むためにつけておいたマックスファンを止めたい。窓を閉めたい。頭ではそう思うのですが、眠くて体が動きません。このまま眠れないかとしばらく粘ってはみたものの、結局は寒さのほうが勝ちました。

しぶしぶ起き上がって、マックスファンをオフ。窓を少し閉めて、足元にたたんであった冬用の布団を肩まで引き上げます。

そのあとは、気持ちよく眠りに戻れました。

吉和SAのトイレは、とてもきれいでした

ここは車中泊おすすめです。

トイレがきれいなうえ、自動ドアが二重になっているので虫も入ってきません。パウダーコーナーも別にあります。

一方で、売店はありません。2022年に廃止されて、いまは無人です。あるのはセブンイレブンの商品が入った自販機が数台と、買ったものを温める電子レンジ。その場で食べる人のための2人掛けのテーブルと椅子もあります。

この日の夕飯は、三次の町で立ち寄ったスーパーで買った食材でした。夕飯や飲みものは、高速に乗る前に用意しておくほうが安心かもしれません。

吉和SA下り線の建物外観
吉和SA(下り)
吉和SAのパウダーコーナー
トイレとは別にこの写真の手前にパウダーコーナーがあります
セブンイレブンの商品が入った自販機と電子レンジ
売店の代わりにセブン自販機。この逆側に電子レンジと食事ができるテーブルとイスがあります。

深夜割引を使って帰りました

今回の帰り道は、高速の深夜割引を使いました。19時20分に有料区間へ入り、そのまま吉和SAで眠って、翌朝9時に出発しただけ。

明細を見ると、きちんと30%引かれています。高速道路を長距離走る私たちには、これがかなり大きい。

ただ、この割引は見直しが決まっていて、今回のようなやり方はいずれ使えなくなります。制度の中身と、見直し後にどう変わるかは、帰省を車中泊で。6時間で帰れる道を、わざわざ2泊かけて帰る話にまとめました。

5日目。古賀SAでお昼を食べて、14時に帰宅しました

吉和SAを出たのは朝9時。

その前に、前日、パン工房ホームで購入した食パンをキャン太で焼きました。売り切れかと思って肩を落とした、あの食パンです。車内でトーストして食べる朝ごはんが、旅の最後の楽しみになりました。

キャンピングカーの車内で食パンを焼く朝食
5日目の朝。パン工房ホームの食パンを焼きました

お昼は古賀SAへ。夫は福岡で有名なラーメン店のラーメン定食、私は福岡名物のゴマサバ定食にしました。

九州に帰ってきたな、と思う味です。

古賀SAのゴマサバ定食
古賀SAで、福岡名物のゴマサバ定食
古賀SAのラーメン定食
夫はラーメン定食

そして無事に家に到着。今年のお盆の旅が終わりました。

今回のリベンジ編のまとめ

  • 通行止めで行けなかった鍵掛峠と木谷沢渓流に、翌朝リベンジ
  • 鍵掛峠は数回訪れているが、雲のかかっていない大山を見られたのは1度だけ
  • 木谷沢渓流は9時前に着。貸し切り状態で散策できました
  • 前日に断念したひまわり畑を、翌日ゆっくり見ることができました
  • 吉和SAは8月でも夜は涼しくエアコン不要。トイレはきれいだが売店はありません
  • 深夜割引は明細で30%引きを確認。ただし見直しで使えなくなる見込み

宿を予約する旅なら、行けなかった場所はそのまま行けずに終わります。

しかし、車中泊は、寝る場所を自分たちで決められます。だから「明日の朝、もう一度行こうか」ができる。今回いちばん実感したのは、そこでした。

リベンジが2つとも成功して、旅の満足度が高くなりました。

大山で過ごした2泊と、通行止めで大迂回した話は前編に書きました。

今回のような、帰省+車中泊の旅を我が家がどう楽しんでいるかは「帰省を車中泊で楽しむ旅」で紹介しています。

これから車中泊を考えている方の参考になればうれしいです。

基本情報

湯本豪一記念日本妖怪博物館(三次もののけミュージアム)

項目内容
所在地広島県三次市三次町1691-4
開館時間9:30〜17:00(入館は16:30まで)
休館日水曜日(8月は全日開館)
観覧料一般1,000円/高・大学生600円

君田温泉 森の泉(道の駅 ふぉレスト君田)

項目内容
所在地広島県三次市君田町泉吉田311-3
電話0824-53-7021
営業時間10:00〜20:30(最終受付20:00)
入浴料800円
泉質重曹泉(炭酸水素塩泉)

粋呑房(すいとんぼう)

項目内容
所在地岡山県真庭市蒜山上福田1205-403
電話0867-66-3190
営業時間11:30〜14:30/17:30〜21:00(土・日・祝は11:00〜15:00)
定休日火曜日

吉和SA(中国自動車道 下り)

項目内容
所在地広島県廿日市市吉和
標高約650m(中国自動車道で最も高い)
トイレあり(自動ドア二重・パウダーコーナーあり)
売店なし(セブンイレブン商品の自販機・電子レンジ・イートインの席あり)

※2026年8月時点の情報です。料金や営業時間は変わることがあるので、おでかけ前に公式サイトで最新情報をご確認ください。